暗号資産売買の重要事項説明書
本説明書は、暗号資産交換業者に関する内閣府令第21条及び第22条及び⼀般社団法⼈⽇本暗号資産取引業協会が定める⾃主規制規則の規定に基づき、CoinBest株式会社(以下、「当社」といいます。)が提供するサービス(以下、「本サービス」といいます。)をご利用するにあたり、当社との取引に係る契約を締結しようとされるお客様に対し、暗号資産取引等(以下、「本取引」といいます。)を行っていただく上でのリスクや取引方法等を記載して予め交付するために作成したものです。
本書面を予めよくお読みいただき、ご不明な点は、ご契約締結前にご確認ください。本説明書に定めのない事項につきましては、「利用規約」の定めに従うものとします。
1.暗号資産と円貨又は外国通貨との相違
(1)当社が取り扱う暗号資産は、円貨又は外国通貨ではありません。
(2)当社が取り扱う暗号資産は、特定の者によりその価値を保証されてはいません。
(3)当社が取り扱う暗号資産は、電子的方法により記録される財産的価値であり、消失・価値が減少することがあります。
(4)暗号資産価格の急変時等流動性によっては売買が円滑に行えない場合があります。
(5)国・地域における法令その他の規制により、当該国・地域において利用又は保有が制限されることがあります。
(6)暗号技術を用いて移転を記録する暗号資産の場合、暗号化されたデータを復号するための情報を喪失した場合、他者に移転することができず、その価値が失われること、及び当該情報を他者に知られた場合、お客様の意思に関わらず移転されるおそれがあります。
(7)当社が破綻した場合、お客様から預託された金銭及び暗号資産が当社の倒産財産に組み込まれ、お客様財産の全部又は一部を返還できない可能性があります。
(8)お客様からお預かりした金銭及び暗号資産は、当社の金銭及び暗号資産とは分別して管理します。
(9)災害、公衆回線の通信障害、暗号資産の価値移転記録の仕組みにおける記録処理の遅延その他当社の管理し得ない事情により生じたお客様の逸失利益について、当社はその責を負いません。
(10)各国の規制によりお取引又は保有が制限された場合、大手取引所から暗号資産が盗難された場合、又は暗号資産の技術に疑義が生じた場合等暗号資産の価格が大きく下がる可能性があります。
本取引に係るリスクについて、詳しくは「5.本サービスのリスク」をご参照ください。
2.当社の概要
商号:CoinBest株式会社
商号英文表示:CoinBest K.K.
代表者:雒 東生
本店所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-9-8 茅場町第2平和ビル4F
事業内容:暗号資産の交換、販売、及び買取並びにそれらの媒介、取次及び代理、暗号資産の管理
暗号資産交換業者 関東財務局長 第00023号
加入協会:
                一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)第一種会員
3.取引の内容
(1)暗号資産販売所取引(大口取引を含む)
販売所は、当社が提⽰した価格で当社⾃⾝がお客様の相⼿⽅となり、売買⼜は他の暗号資産との交換を成⽴させる店頭取引となります。当社は、お客様の注文時に、売買別にそれぞれ異なる取引価格を提示いたします。提示する取引価格は、他の暗号資産取引所等から配信される価格等を考慮して当社で生成した独自の価格となり、約定価格は注文時に提示する取引価格となります。お客様の注文を当社がカバー先との間でカバー取引を執行する方式を採用することにより、市場実勢価格での価格を提示します。
(2)暗号資産取引所取引
お客様の売買の指値注文から注文板を形成し、「価格優先」「時間優先」等の優先順位に従って売買注文のマッチングを行う競争売買取引です。指値注文の場合お客様者同士が希望する価格が合致する最良の価格で約定し、成行注文の場合は既存の注文の中から最良の価格で約定するよう約定処理を行います。また、当社は、取引の流動性を高めることを目的として、マーケットメイカーとして、取引所サービスに係る取引に参加することがあります。
(3)取引時間
販売所取引(大口取引を除く)及び取引所取引とも、取引時間は原則24時間365日可能です。大口取引は平日の9:30から14:00まで可能です。但し、当社がシステムメンテナンスを実施する場合、お取引いただくことはできません。又、定期システムメンテナンスのほかに臨時システムメンテナンスを行う場合、当社ウェッブサイトで案内いたします。
4.暗号資産の性質に関する説明
暗号資産は、代価の弁済のために不特定の者に対して使⽤することができ、又不特定の者を相⼿⽅として購⼊及び売却を行うことができます。なお、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使⽤することができます。
暗号資産は、発⾏者による制限なく、円貨、外国通貨、又は他暗号資産との交換を行うことができ、円貨や外国通貨、他暗号資産との交換市場が存在します。
当社が取扱う暗号資産は以下です。又、当社ウェッブサイトに掲載している取扱い暗号資産の概要もご参照ください。
5.本サービスのリスク
本サービスには様々なリスクが存在します。典型的なリスクは以下の通りです。
①当社が取り扱う暗号資産は、特定の者によりその価値を保証されているわけではないため、相場の変動によってその価値が減少し、損失が生ずるリスクがあります。
②暗号資産は、電子機器その他の物に電子的方法により記録される財産的価値であり、電子情報処理組織を用いて移転するものです。従って、サイバー攻撃により暗号資産が移動し、又はその価値が減少するおそれがあります。又、システム障害等により、お客様が意図した取引が成立しないリスクがあります。
③市場における注文が売り又は買いのどちらか一方に偏り、お客様が意図した取引が成立しないリスクがあります。
④ビットコイン等のブロックチェーン技術を利用した暗号資産は、確定的に取引が成立したといえる仕組みがないことから、取引の確定までに時間を要することがあり、又、取引が遡って無効になるリスクがあります。
⑤ハードフォーク(暗号資産の仕様変更のうち、前後で互換性がないものをいいます。)により暗号資産が2つに分岐し、相互に互換性がなくなるリスクがあります。その場合、大幅に価値が下落し、又は取引が遡って無効になるリスクがあります。
⑥悪意ある者が全てのマイナー(暗号資産の取引を認証する者をいいます。)の計算能力の51%以上を有した場合、不正な取引が意図的に配信されるリスクがあります。
⑦システムメンテナンス等の実施中は、お客様からの注文を受け付けられない場合があります。システムの緊急メンテナンス・システム障害等による機会損失につきましては、過誤訂正処理を行うことはできません。
⑧将来的な法制度や税制又は政策の変更等により、暗号資産の取引の制限又は税の適⽤関係の変更等がなされ、現状の各種取扱いが変更となるリスクがあります。なお、詳しくは、お客様ご自身で税務署又は税理士・弁護士等専門家にお問い合わせください。
⑨お客様が注文の入力を誤った場合、意図した注文が約定しない、又は意図しない注文が約定するリスクがあります。
⑩当社又はお客様ご自身の通信・システム機器の故障、通信障害、災害等によりシステムが利用できない状況が発生する可能性やお客様の注文指図の当社システムへの遅延・未着により注文が成立しない可能性があります。又、システム障害時にはお客様の取引を中止するリスクがあります。
⑪電子認証に用いられるログインID・パスワード等の情報が窃盗・盗難等により漏洩した場合、その情報を第三者が悪用することにより損失が発生するリスクがあります。
⑫システムが算出している暗号資産購入・売却価格が異常値となるリスクがあります。異常値での取引成立があったと当社が判断した場合、当社の判断にて当該取引を取り消すことがあります。
6.分別管理⽅法
(1)お預かりする⾦銭の管理⽅法
お客様が当社に預託した⾦銭は、当社の資産と明確に分別して管理します。当社は、お客様からお預かりした⾦銭については、⽇証⾦信託銀⾏株式会社(以下、「日証金信託銀行」といいます。)の預託⾦信託⼝座へ信託設定します。
なお、当社は当社毎営業日の当社が定める時間において、お客様からお預かりした円貨の額を計算し、銀行営業日(銀行法第15条第1項に規定された休日を除いた営業日)につき1回、日証金信託銀行に信託設定を行うものとします。信託設定をするまでの間、お客様からお預かりした円貨は、GMOあおぞらネット銀行にて当社の資産と明確に分別して管理します。
(2)お預かりする暗号資産の管理方法
当社は、当社⾃⾝が保有する暗号資産とそれぞれのお客様が保有する暗号資産の持分を明確に区別し、かつ、お客様が保有する暗号資産についてどなたの暗号資産であるかが直ちに判別できるようデータ上の管理を⾏っております。なお、当社は、お客様が保有する暗号資産の全てをお客様⽤のコールドウォレット(注1)において管理しています。又、ビットコインについてはマルチシグ(注2)を⽤いた管理を実施しております。
(注1)コールドウォレット
コールドウォレットとは、暗号資産を保管する方法の⼀種であり、暗号資産を保管するウォレットのうち、インターネットから隔離されたオフライン環境下にあるウォレットのことをいいます。当社のコールドウォレットは多重の物理的セキュリティ対策により保護され、24時間監視システムにより強固に守られております。当社では各種取扱暗号資産に関し、コールドウォレットによる管理を実施しております。又、秘密鍵は常に暗号化されており、万が⼀漏洩した場合でも第三者が秘密鍵を利⽤することはできません。
(注2)マルチシグ(マルチ・シグネチャ)
マルチシグとは送⾦に複数の秘密鍵を要求することができる技術のことであり、マルチシグを採用することで高いセキュリティのウォレットを構築できます。マルチシグを適切に構成することで、最重要データである秘密鍵が仮に1つ漏洩したとしても別の秘密鍵が無ければ暗号資産の送付ができないように設定できます。
(3)当該業務の運営⽅法
暗号資産の送付に必要な秘密鍵の運⽤⽅法については厳格な基準を社内規則により制定しております。
7.手数料等について
手数料につきましては、以下の当社ウェブサイトをご参照ください。
https://www.coinbest.com/cms/agreement/fee
8.金銭(円貨)及び暗号資産の入出金
(1)金銭(円貨)の入金
金銭は円貨のみの取扱いとなり、米国ドル等他国の金銭は入金いただけません。入金は、当社指定預金口座への振込に限られます。当社指定預金口座に振り込まれた金銭については、係る入金を当社が確認した時点で取引口座に反映されるため、振込から取引口座への反映までの間に一定の時差が生じる可能性があります。
(2)金銭(円貨)の出金
預託された金銭は、出金可能額の範囲で出金することができます。出金は、お客様本人名義の預金口座に振り込む方法により行います。
出金が可能な額は、出金依頼時と実際の出金時の双方において判断させていただきます。
出金の手続きを取られた場合、出金依頼日から原則として3営業日(土日祝日を除く)以内にお客様名義の指定預金口座に送金いたします。
(3)暗号資産の入金
取引口座への入金が可能な暗号資産は「4.暗号資産の性質に関する説明」記載の取扱い暗号資産のみとなり、他の暗号資産は入金いただけません。暗号資産の入金は、暗号資産ごとに当社が指定したアドレスに限られます。
当社が指定したアドレス以外への入金や当社が取扱っていない暗号資産を入金された場合、当該暗号資産の返却について、当社は、当社に故意又は過失がない限り、責任を負いません。取引口座に入金された暗号資産は、係る入金を当社が確認した時点で取引口座に反映されるため、入金実施から取引口座への反映までの間に一定の時差が生じる可能性があります。なお、取引口座への入金に係る手数料は無料(マイナーへの手数料はお客様負担)となります。
(4)暗号資産の出金
取引口座からの出金が可能な暗号資産は「4.暗号資産の性質に関する説明」記載の取扱い暗号資産のみとなり、他の暗号資産は出金いただけません。
取引口座に保有されている暗号資産は、出金可能額の範囲で出金することができます。出金が可能な額は、出金依頼時と実際の出金時の双方において判断させていただきます。出金の手続きを取られた場合、出金依頼日から原則として2営業日(土日祝日を除く)以内にお客様指定のウォレットのアドレスに送付いたします。
お客様が出金先アドレスを誤り、当社管理アドレス外へ出金した場合、当該暗号資産を返還することはできません。暗号資産のブロックの生成状況、その他の状況により、暗号資産の送信が遅延する場合があります。又、当社が別途表示した場合その他合理的な理由がある場合、送信依頼から送信完了まで時間を要することがあります。
なお、当社は、法令諸規則等に従い、お客様の申請内容や出金先について、当社が不適当と認めた場合、暗号資産の送信を一時停止し、又は暗号資産の送信ができない場合があります。
9.計画されたハードフォーク等に関する対応
(1)計画されたハードフォークへの対応
①当社は、ハードフォークの計画等に関する情報を収集することに努めます。
②当社は、ハードフォークに発生時期及び内容、目的、効果、生じるリスク等、お客様が暗号資産の利用することの判断に必要な情報を、適宜、提供するように努めます。
③当社は、ハードフォークにより、お客様資産に何らかの支障が生ずるおそれがある場合、ハードフォークの発生に備えて予め業務を一時中断する等の措置を講じます。その際は、事前に告知します。
④当社は、業務を一時停止した理由が全て解消されていること、及び再開のための点検において全て正常値であることが確認された場合に、一時中断していた業務を再開いたします。
⑤当社は、業務の一時中断の開始及び中断していた業務の再開について、当社ウェブサイト等にて適宜適切にお知らせします。
⑥当社は、本ハードフォークに関連する暗号資産の入金及び出金並びに売買の一時中断、分岐した暗号資産の付与が行われなかったこと等により、発生したいかなる損失も当社は一切の責任を負いません。
(2)新たに作られる暗号資産に関する対応
①当社は、新たに作られる暗号資産を付与する判断基準は、以下の通りとします。新たに作られる暗号資産について、二重移転を防止する措置が講じられていること。新たに作られる暗号資産について、お客様の資産を侵害する仕組みが講じられていないこと。新たに作られる暗号資産の有する機能が、不法、不正な行為を誘引するものではないこと。ハードフォークを計画する者による過剰なプレマイニング等の利益独占行為が認められないこと。その他、新たに作られる暗号資産の健全な流通を妨げる事象が認められないこと。
②当社は、ハードフォークによりブロックチェーンを支える機能が新たに作られる暗号資産に割譲されたことに伴い、ハードフォークの基となる暗号資産の価値が新たに作られる暗号資産に移転したと認められる場合、原則として、ハードフォークにより組成された新たな暗号資産を付与します。①の判断基準を新たな暗号資産が満たしていない場合等、新たな暗号資産を付与することが適切でないと当社が判断した場合を除きます。なお、当社は、新たな暗号資産を付与した場合であっても、当該新たな暗号資産を暗号資産交換業の取扱い暗号資産としないことができるものとします。
③当社は、②の場合において、新たな暗号資産の付与に代え、新たな暗号資産相当額の円貨を交付することがあります。
④当社は、現に当社の取扱う暗号資産について、ハードフォークにより新たに作られる暗号資産が組成され、お客様の保有するオリジナル暗号資産の価値に影響を与える可能性がある場合、予め、信頼できると当社が判断した情報に限り、当該ハードフォークの計画及びハードフォークにより組成される新たな暗号資産の付与対応について、当社ウェブサイト等にてお知らせします。
10.苦情又は相談に応ずる営業所の所在地及び連絡先
(1)当社は、次の窓口において、お客様の苦情又は相談を受け付けています。
CoinBest株式会社 取引事務部
所在地:東京都中央区日本橋茅場町2-9-8 茅場町第2平和ビル4F
連絡先:03-5843-6231
なお、当社は、苦情の処理に関する業務を公正かつ的確に遂行するため、お客様相談窓口を運用する取引事務部を設置し、適宜、取引事務部が他部署と連携することができる体制を整備するとともに、社内規則として「苦情等処理及び紛争解決に関する規則」を整備しています。
(2)紛争解決のための措置
当社とお客様との紛争を解決するための⼿段として、東京弁護⼠会紛争解決センター、第⼀東京弁護⼠会仲裁センター及び第⼆東京弁護⼠会仲裁センターへのあっせん・仲裁の申⽴を利⽤することができます。又、当社が加⼊する⼀般社団法⼈ ⽇本暗号資産取引業協会の苦情相談窓⼝を利⽤することが可能です。
受付窓⼝
⼀般社団法⼈ ⽇本暗号資産取引業協会
〒102-0082東京都千代⽥区⼀番町18番地 川喜多メモリアルビル4階
電話番号:03-3222-1061
受付時間:平⽇9:30〜18:00(⼟⽇祝・年末年始を除く)
東京弁護⼠会紛争解決センター
〒100-0013
東京都千代⽥区霞が関1-1-3 弁護⼠会館6階
電話番号:03-3581-0031
第⼀東京弁護⼠会仲裁センター
〒100-0013東京都千代⽥区霞が関1-1-3 弁護⼠会館11階
電話番号:03-3595-8588
第⼆東京弁護⼠会仲裁センター
〒100-0013東京都千代⽥区霞が関1-1-3 弁護⼠会館9階
電話番号:03-3581-2249
11.契約について
当社の暗号資産交換業に関わるサービスをご利⽤されるお客様は、サービスの利⽤登録が必要です。お客様としての登録が完了した後、登録の取消⽇まで当社サービスの利⽤登録は有効です。登録の取消しをご希望の場合、当社ホームページ上のお問合せフォームより当社にご連絡をお願いいたします。解約⼿数料はかかりません。
12.その他
(1)サービスに関する金銭及び暗号資産の状況を確認する方法
本サービスに関する金銭及び暗号資産の状況は、当社ウェブサイトのお客様の残高情報からご確認いただけます。
(2)セキュリティに関する事項
当社は、セキュリティを確保するため、パスワードを発行するほか、2段階認証を導入しています。パスワードは、お客様において、適宜ご変更の上厳重に管理してください。
(3)解約の取扱い
口座の解約をご希望されるお客様は、当社のお客様相談窓口にお問い合わせください。解約手数料はかかりません。
2020年07月17日 制定
2021年06月24日 改訂
2022年02月24日 改訂
2022年04月06日 改訂
2022年06月17日 改訂